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会長からの手紙 

ジャック ムーアマン

USJMF 会長

ジャック W. モーマン

USジャパン・メドテック・フロンティアーズ、チェアマン

ニチベイ・アドバイザーズ LLC、パートナー
 

 

USジャパン・メドテック・フロンティアーズは2013年初旬に設立されたNPOです。

そのきっかけとなったのは、革新的な製品を活用して医療機器事業を成長させたいという日本企業の強い願望でした。当時、日本にはエコシステムが整備されていなかったため、革新的な製品の商品化は難しかったのです。一方、この時期、米国には、特にシリコンバレーには、資本や流通パートナーを求める医療機器スタートアップが多数存在するしっかりしたエコシステムが存在していました。

 

そこでUSJMFは、日本企業と米国のスタートアップ企業を相互に紹介し、連携の一助になれないかと考えたのです。これは決して新しいアイデアではありませんでしたが、興味がある日本企業や米国のスタートアップ企業なら誰でもリーチしたいと思いました。そこで、多くの日本企業にリーチする手段として、毎年、ジャパン・メドテック・ウィークという終日のフォーラムと半日のシニア・マネージメント・シンポジウムを中核都市で開催し、他にもさまざまなイベントや会合を行って来ました。

 

おかげさまで成果は期待以上でした。フォーラムは、2014年仙台での開催を皮切りに、大阪、広島、沖縄、静岡、神戸で開催いたしました。フォーラムは誰でも参加することができ、そのトピックとして、将来のトレンド、破壊的イノベーション、障壁の克服、市場参入戦略、協業の成功事例などが取り上げられました。

シニア・マネジメント・シンポジウムは、当初は在日米国大使館で開催された招待制のイベントでしたが、近年は、在東京米国大使館の協力のもと、ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)で開催しました。戦略に重点を置いた経営幹部の観点から医療技術の話題を取り上げ、革新的スタートアップのCEOとの出会いの機会を提供したのです。

 

さらには、USJMF会員が日本のスタートアップ企業にアドバイスを提供したり、ピッチコンテストで審査員を務めたりして、日本における医療機器イノベーションエコシステムの構築にも貢献してきました。また、ジャパン・バイオデザイン・プログラム支援の一環として、フェローを米国企業へ派遣するというエクスターンプログラムも行っています。

 

今年は、パンデミックですべてが変わってしまいました。パンデミックの影響は、いろいろな意味で、今後数年は残る可能性があると考えています。もしかしたらこれまでの「ノーマル」に戻ることはないかもしれません。USJMFでは「ニューノーマル」に対応するために、2020年4月には、COVID-19と医療機器についてウェビナーを初開催しました。そして10月12-14日には新興成長企業22社を紹介する大規模なウェビナーを北カリフォルニアジャパンソサイエティと共催し、毎日バーチャルネットワーキングセッションも行いました。おかげ様でこのイベントは、3日間で500名以上の方にご参加いただきました。

今後は、ニューノーマルの一環として、バーチャルでもウェビナーを開催し、バーチャルと対面の両方を活用して、日米会員の事業連携のお手伝いをしていきたいと考えています。

 

日本ならび米国に拠点を置くスポンサー、会員企業、並びにの協賛組織の皆様方のご協力に深く感謝しております。今後とも引き続きご支援、ご厚情のほど、よろしくお願いいたします。

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